酸いも甘いも京の体験

嵯峨鳥居本・晩夏の風物詩「第21回愛宕古道街道灯し」


嵯峨鳥居本にある化野念仏寺。

夏も終わりに近づく8月23日・24日に「千灯供養」が行われますが、それに並行して周辺の”愛宕街道”と呼ばれるエリアでは、毎年8月23日〜25日の間「愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)」というイベントが行われます。

清滝街道近くの釈迦堂(清凉寺)から化野念仏寺、愛宕神社の一の鳥居までの街道沿いを、行灯の優しい光が包み込みます。

ほの暗い街道を照らす光がとても幻想的!

地元では晩夏の恒例行事としてすっかりおなじみですが、市街地から離れているせいか混雑する程の人出にはならずゆったり散策する事ができます。

雰囲気もステキで個人的に毎年楽しみにしているイベント。

今年も張り切って出向いてまいりました。

このイベントを引っ張っているのは、地元住民はじめ嵯峨芸術大学のサークルメンバーたち。

今年で21回を数えるイベントですが、もともとは京都嵯峨芸術大学と瀬戸内寂聴さん、嵯峨野保勝会とが共につくりあげてきたものなのだそう。

化野念仏寺千灯供養への来訪者を迎え入れるため、また地域の地蔵盆を盛り上げるため、古い町並みが残る街道沿いに、地域住民や児童たちにより製作された行灯の灯りを点したのがはじまりだとか。

以後年を追うごとに規模が大きくなり、現在では大小800基ほどの行灯で彩られる催しとして広く知られるようになりました。

この行灯、大きなものは高さ10m近くのもあってとても見応えがあります!

この時は釈迦堂前からスタートしましたが、こちらはじめところどころに手づくりの案内板が設置。これもあたたかみがあっていいですね。

そしてわかりやすく、この案内にそって足を進めていきます。

今年のテーマは「動物園」だそうで、動物モチーフのデザインが多いのですが、それぞれ個性があって見ていて楽しいです。

足元をほのかに照らす行灯達。

よく見ると小さい行灯はろうそくで灯されています。

ひとつひとつに火を灯すのは大変な作業と思いますが、炎独特のゆらめきが感じられてステキ。

芸大生のクオリティ高い見応えある行灯をはじめ、かわいいイラストとともにメッセージが書かれたもの、子どもたちが一生懸命書いたのがわかる心あたたまる行灯など…実にバラエティに富んでいて、じっくり見ながらそぞろ歩くのがとても楽しい。

しっとりとした街道にやわらかな行灯の光…とても絵になりますよね!

一番北側の愛宕神社の一の鳥居、平野屋のあたりは雰囲気があり京都らしさを感じる事ができる絶好のポイント。

写真愛好家もたくさん写真に収めていました。

この日は夜でも営業されていて、いっぷくされている姿もまたステキなものでした。

地元の人達でつくりあげる、静かだけど皆さんのあたたかみや想いが感じられる素晴らしいイベント。

「100年後も続く祭りであるように」という想いが、今後も受け継がれていきますように…。

是非来年、お出かけになってみてくださいね。

イベント情報

愛宕古道街道灯し

イベント

愛宕古道街道灯し
  • 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
  • 毎年8月23日〜25日

この記事を書いた人

ひょうどう真白

ライター

ひょうどう真白

趣味は写真とカフェ巡りとマラソンと自転車。新しいお店の情報を聞けば、自転車で西へ東へ北へ南へと走り回っています。こないだ行った「瀬戸芸」が楽しすぎて、秋会期も出向こうと企み中。

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