おいしいもん倶楽部

【鳥どり】おひとりさまが居心地好くすごせる酒場


もとは京都のメインストリートといえば羅城門へと続く朱雀大路=千本通。
戦後はこの界隈に多数の映画館が立ち並び、西陣千本通をぶらぶらと愉しむことを「千ブラ」といい、昭和40年代の最盛期には、「東の河原町、西の千本」と謳われた一大歓楽街でした。

そんな千本通から1本東。
一条通から中立売通までを貫く商店街に、「鳥どり」はあります。
ここの夜の風景は、「深夜食堂」的な雰囲気で店より少し南には「京極湯」という銭湯も。

おとうさんとおかあさんのご夫婦で切り盛りされていてカウンターには馴染みの顔が揃います。
ここも、おひとりさまが居心地好くすごせる酒場。
鶏専門店の必須オーダー、まずはお造りから。
何を食べても、しっかりとした鶏の旨味を堪能できて、そのくせ「え、こんなに食べたのに??」というくらい手頃な料金設定なのも魅力のひとつ。
「注ぐだけのものにようさんお金もらわれへんわ」がおかあさんの口癖で、焼酎はグラスになみなみ!

名物は、この「蒸しつくね」。
ゴルフボール大のつくねを蒸すことでふわっふわかつジューシーな逸品に。
これを、辛子醤油でいただきます。
一皿4個入りですが、あれこれ食べたいときは2個で注文することができるのもうれしい限り。

そして、わたしが必ず毎回頼むのはパリッパリの「皮揚げ」です。
これ、ビールのあてに最高!
ここで食べると、他のちっさくて脂っぽい皮なんて食べられなくなります(笑)
さらに、揚げ物なら「なんこつ」もおすすめ。
こりこり食感のヤゲン軟骨に肉もたっぷり。
食べ応えのある一品です。

晩ごはんを食べる食堂使いをするときはスープの付いた「親子丼」も捨て難いですが、呑んだ後はさらさらと食べられる「雑炊」を。
おかあさんお手製の漬物と一緒に鶏の出汁が存分に味わえます。
わたしは雑炊の後、さらにスープを頼んでほっと一息ついてから帰り支度をするのが常。
町中からは少し遠いですが、わざわざ行く価値あり!の名店です。

施設情報

鳥どり

鳥料理

鳥どり
  • 京都市上京区一条通千本東入ル伊勢殿構町270-2
  • 075-411-8788
  • 17:00~22:00(木曜定休)

この記事を書いた人

椿屋 山田涼子

文筆・講師

椿屋 山田涼子

京都は西陣にある長屋に暮らし、書籍に埋もれ、美酒美食を愛し、映画や着物に散財しながら、取材をしたり文章書いたり国語を教えたり。映画・演劇好きが嵩じて、レビューサイト「椿屋劇場」をオープン。支配人として年間150本以上の鑑賞を行う。

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