社寺さんぽ

【旧嵯峨御所 大本山 大覚寺】1200有余年の歴史をいまに伝える門跡寺院


宸殿(しんでん)や五大堂(ごだいどう)といった歴史ある建築物が立ち並ぶのはもちろん、その広大な敷地には日本最古の人工林泉として知られる「大沢池」があり、夏になると一面を覆う蓮が咲き乱れます。
またこの池、日本三大名月観賞地のひとつでもあり、中秋の名月には龍頭鷁首(げきす)舟から観月を愉しめることも。
頭上にて煌々と輝く月が、静かな水面に映る様は神秘的です。

御影堂(みえどう)から勅使門を背景に、目の前の白砂には石の舞台が眺められます。
イベントではここで舞や雅楽が披露されるステージになったり。
西側に立つ宸殿とともに、映画などのロケ地としても有名で時代劇好きにはたまらない空間です。

ロケ地といえば……竹林も、境内の見どころのひとつ。
大沢池の北側、「嵯峨の梅林」奥に広がっています。
初夏の朝、瑞々しい新緑を愛でながらの散歩は本当に清々しい気持ちにさせてくれます。
大沢池の周囲には小路もあって、四季折々の自然が愉しめます。

ちなみに、何度も訪れる中で、わたくし椿屋が一番好きな場所が「村雨の廊下」。
講堂を結ぶ回廊で、縦の柱を雨、直角に折れ曲がっている回廊を稲光に喩えてこんな格好いい名前で呼ばれているのです。
床は鴬張りで、天井が低く造られているのは刀や槍を振り上げられないようにするため。
そういう話を聞くだけでも、歴史好きはたぎるのです(笑)

実は我々ことり会、以前に取材も兼ねてここ大覚寺さんで十二単体験をしたことがあります。
辻ちゃんが代表して着付けてもらったのですが、一気に王朝絵巻が再現され、見たこともない平安の都にタイムトリップしたような錯覚に襲われました。
(なお、この体験は過去に開催されたもので、現在は開催していません)

大覚寺の境内からは電信柱や電線が見えず、眼前に広がる景色は嵯峨天皇が造営された1200有余年前とほぼ変わらないと聞き、これまた興奮。
写経や写仏の「修行体験」も行っているので時間に余裕がある場合は、ぜひ体験してみてください。

一日ぼんやりと池を眺めているだけで、日々の仕事に追われてキリキリしていた心が和み、穏やかな気持ちを取り戻せるような……そんな気がする不思議な場所でもあります。
駅から20~30分は歩くものの、わざわざ行く価値が実感できる歴史あるお寺です。

施設情報

大覚寺(正式名:旧嵯峨御所大覚寺門跡)

寺院

大覚寺(正式名:旧嵯峨御所大覚寺門跡)
  • 京都市右京区嵯峨大沢町4
  • 075-871-0071
  • 9:00~17:00(受付~16:30)
    無休 ※寺内行事により内拝不可日有り
  • 拝観料:大人500円、小中高300円
  • https://www.daikakuji.or.jp/

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ことり会

フリーランスな女子3人ユニット

ことり会

ことり会とは、ライターである小春(1児の母)と椿屋(兼高校講師)、イラストレーターの辻ヒロミというフリーランス女子3人が結成した「もっと京都を知ろう!」という集い。歴史を学び、素敵な場所に行き、おいしい料理を食し、かいらしいものを愛でる会です。会の名前は、初回の「ごはん食べ」で小春がふたりに贈った小鳥から。

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