社寺さんぽ

【平安神宮】平安時代⇔明治時代へ時間旅行


明治28年(1895)、平安遷都1100年記念事業として、第4回内国勧業博覧会の会場が岡崎の地に建設されました。
平安神宮は、もともとこのパビリオンのひとつでした。
そして大鳥居は、後の昭和3年(1928)に昭和天皇御大礼の記念事業として建てられたもので、高さ24m、幅18mもあり、当時は国内最大でした。
今も岡崎のシンボルとなって人気を博しています。

平安神宮は、地下鉄東西線東山駅、バスでいくなら東山三条から徒歩15分ほどのところにあります。
東山仁王門から行くともう少し近くなりますが、お時間があるなら、ぜひ神宮道を歩いて行っていただきたいです。

神宮道の冷泉通~二条通間は、以前は車が通っていましたが、2015年9月から「岡崎プロムナード」と名付けられ、歩行者専用道となりました。
朝9時頃までにいけば、意外と空いていてゆったり過ごせます。

社殿は、平安京の大内裏にあった朝堂院を8分の5の大きさで復元されたものです。
朝堂院は、大内裏の朱雀門をくぐった正面に位置し、八省院とも呼ばれ、朝賀や即位などの儀式が行われたもっとも重要な施設でした。
應天門は、国の重要文化財となっています。

應天門をくぐって正面が大極殿、東に蒼龍楼、西に白虎楼があり、これらも重要文化財となっています。
京都の三大祭のひとつ「時代祭」も、平安神宮のお祭りです。
京都御所から出発されるのがよく知られていますが、あれは実は還幸祭なのです。
その日の朝早く平安神宮から京都御所へ神幸祭が行われます。

大極殿に目を奪われて、意外と見落としがちなのですが、東西の手水鉢に東を守護する蒼龍と西を守護する白虎の石像があります。
平安京は、東の蒼龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武が各方角を守護する、四神相応の地として造られました。
これにちなんで、平安京と深い関係のある神社を巡る、〈京都五社めぐり〉というものがあります。
東は八坂神社、西は松尾大社、南は城南宮、北は上賀茂神社、そして中央を、平安神宮が守護しています。
こういうのを辿って御朱印を集めてみるのもいいですね。

平安神宮の名物と言えば「桜みくじ(はなみくじ)」。
これは桜が咲く時期限定のおみくじで、普通のおみくじとは違って、「つぼみ」、「五分咲き」、「八分咲き」、「満開」といったような言葉で記されているんです。
「凶」だと凹んでしまうけど、「つぼみ」だとこれからたくさん楽しいことが待っていそう。
これを神楽殿前の結び木に結ぶと、まるで花を咲かせたように見えます。

神苑は、七代目小川治兵衛らが手がけた、約1万坪の広大な池泉回遊式庭園で、国の名勝に指定されています。
入口すぐの南神苑「平安の苑」では、春には、八重紅しだれ桜が濃いピンク色に染まり、幻想的な風景が広がります。

一風面白いのがこれ、なんと、日本最古の電車なんです。
なぜ、神苑に電車が~?
と思いますよね。ちょっと・・いえかなり不似合いですが、これも神苑と深いゆかりがあるのです。
この電車は、平安神宮の創建と同じ明治28年に、京都市内を走りました。
日本で最初の電車ということもあって、これも当時の博覧会の目玉だったのです。

東神苑にある尚美館(貴賓館)は、もともと京都御所にあった博覧会の中堂を移築したものです。
上が4月、下が10月に撮影したものですが、季節折々で異なった趣きを楽しませてくれます。
拝観日時は季節によって変わるのでホームページなどでチェックしてくださいね。

そしてこちらは、毎年桜の季節に開催される、「紅しだれコンサート」でのライトアップ。
日毎に演奏内容は異なりますが、美しい音楽と春の彩を散策しながら楽しむことができます。

泰平閣(橋殿)も京都御所から移築されたもので、神苑の中でも一番の人気スポットとなっています。
神苑一周で、40分~1時間くらいですので、ちょっとしたお散歩にもおすすめです。

最後に・・京都国立近代美術館のロビーは、壁一面が大きな窓になっていて、大鳥居を間近にみることができます。
下から見上げる鳥居とはまた違った雰囲気が楽しめますので、こちらもぜひ行ってみてくださいね。

施設情報

平安神宮

神社

平安神宮

この記事を書いた人

萩野桂

ライター

萩野桂

京都生まれの京都育ち。詩や小説を綴りつつ、歴史が語る、京の記憶に魅せられて、今日もふらりと歩いています。

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