社寺さんぽ

【渉成園】渉成園にある絶景ポイント「十三景」を制覇!


京都駅から河原町通を北上するとき、長~い塀が続くエリアがあります。
この街中に突如現れる広大な敷地は、真宗本廟(東本願寺)の飛地境内地、渉成園(しょうせいえん)。
約1万600坪もの敷地内に、大小2つの池と数棟の茶室、それに持仏堂と書院群が配置されている大庭園です。

江戸時代後期に活躍した思想家・頼山陽(らい さんよう)は、渉成園を訪れた際、園内の主な建物や景観を「十三景」として紹介して、その風雅を称えたと言われています。

ここは京都駅からも徒歩圏内のアクセスしやすい場所にありながら意外と知られていないオススメの観光スポット。
新幹線の時間ぎりぎりまで観光を楽しみたいという人にもぴったりです。
広大な敷地内はとにかく見どころだらけ。
中でも「ここだけは見ておきたい!」というところを、ことり会がセレクト&紹介していきます。

拝観料を払うと「パンフレットは2種のうちお好きな方をどうぞ」と言われます。
一冊は渉成園の概要をまとめたものと、もう一冊は春の桜をはじめ初夏のスイレン、冬の椿など、庭園の木々や草花にクローズアップしたもの。
ともに写真たっぷりで詳しい説明が載っていて、どちらも捨てがたい!
友人と行って、別々のパンフレットを選ぶというのがベストな選択かもしれません。

それにしても四季折々、いろいろな表情を見せてくれる庭園。
どの季節に訪れても楽しみがあるというのも魅力です。

庭園はいわゆる池泉回遊式庭園。
洛北詩仙堂を開いた石川丈山の作庭と言われ、1936年には国の名勝にも指定されています。

渉成園は創立以来、何度か火災に遭い、現在の建物は1864年の蛤御門の変による炎上以後に再建されたものばかり。

中でもこちらは、園内でも珍しい個性的な建築、傍花閣(ぼうかかく)。
庭園内には珍しい楼門作りで、左右側面には山廊と呼ばれる階段の入り口があります。
すぐ近くには桜並木が広がり、春には「傍花閣」のネーミングにもぴったりな風景が広がります。

東本願寺歴代が茶の湯と関わりの深い千利休とや教如上人と親交があったことから、園内には「縮遠亭」や露地(茶室の庭)が整えられた「蘆菴(ろあん)」などの茶室も見られます。

渉成園の東南にある印月池(いんげつち)は、園全体の約6分の1を占めるほどの大きさで、約1700坪もあるそう。
東山からのぼる月影を水面に映して美しいことからこの名前が付けられました。
そして池の向こう、木々の間から見えるのは、京都のシンボル京都タワー。
水面に映り込む京都タワーも美しく、京都に住み始めて20年、すっかり見慣れた京都タワーだったのですが、これはここからしか見ることのできない眺め。
とっても新鮮でした!

印月地に浮かぶ「北大島」と紅葉の美しい渓谷を模した一帯「丹楓渓」とを結ぶ木の橋「回棹廊」。
安政の大火(1585年)で焼失する前は、漆塗りの欄干を持つ反橋だったそうですが、現在は姿を変え、檜皮葺の屋根になってます。

十三景のうち、今回紹介できたのは、わずか三景ほど。
残り十景はぜひご自分の目で確かめてみてください。

十三景のほか、源氏物語の主人公・光源氏のモデルの一人ともいわれている源融(みなもととおる)ゆかりの塔があるなど、見どころは尽きません。
パンフレット片手にゆっくり時間をかけて散策してみてください。

施設情報

渉成園

寺院

渉成園(東本願寺飛地境内地)

この記事を書いた人

ことり会

フリーランスな女子3人ユニット

ことり会

ことり会とは、ライターである江角悠子(2児の母)と椿屋こと山田涼子(兼国語講師)、イラストレーターの辻ヒロミというフリーランス女子3人が結成した「もっと京都を知ろう!」という集い。歴史を学び、素敵な場所に行き、おいしい料理を食し、かいらしいものを愛でる会です。会の名前は、初回の「ごはん食べ」で小春がふたりに贈った小鳥モチーフの雑貨から。

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