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【あだし野】古い町並みが残る奥嵯峨を自転車で駆け抜ける


大覚寺からもほど近い清凉寺から北、さらに愛宕山山頂にある愛宕神社へ至る参道が続くこのエリアは嵯峨鳥居本といわれ、今なお石畳の続く古い町並みが残っています。

JR嵯峨嵐山駅から嵯峨鳥居本エリアまでは歩いて20分以上と少し距離があるので、駅にあるレンタサイクルに乗って行くのがおすすめ。
1日1000円で17時まで借りることができるので、奥嵯峨をゆったりと観光して回ることができます。

心静かに京の風情を堪能したいという人は、ちょっと足を伸ばしてみる価値のあるエリアです。

自転車でズンズン進んでいくと、少しずつ辺りが時代劇にでも出てきそうな古い街並みに変わっていきます。
石畳が続く道を、風を切って走るのはなんとも爽快な気分。
野宮神社や落柿舎辺りまでは大勢の人で賑わっているものの、時期によってはここまで来ると観光客もグッと少なくなって、自転車も乗りやすい環境に。

逆に渡月橋などの嵐山エリアは人が多いので、歩きがスムーズかもしれません。

化野念仏寺があるエリアは、かつては化野(あだしの)と呼ばれ、亡骸を捨てる風葬の場だったそう。
お寺は約1100年まえに空海(弘法大師)が五智山如来寺を建て野ざらしの遺骸を埋葬し供養したのが始まりとされ、境内には無縁仏となった8000体もの石仏・石塔群が広がっています。

この敷地内を埋め尽くすように並ぶ石仏群は本当に圧巻で、あまりに厳かな雰囲気で、わたくし小春は写真を撮るのを躊躇したほど。

石仏が並ぶ手前には苔むした美しい庭園、奥に進めば幻想的な竹林のトンネルと境内では心洗われる景色とたくさん出会えました。

化野念仏寺を過ぎ、さらに奥へと進むと見えてくるのが愛宕神社の一之鳥居。
愛宕神社の門前町にもなるこの辺りは、伝統的建造物群保存地区に指定され、手前に見えるのは鮎料理で知られる「つたや」、鳥居の向こうには「平野屋」など茅葺屋根の風情あるお店やむしこ窓を持つ民家も多く見られます。

愛宕神社は火伏せの神様として信仰されており、京の台所や市内にあるレストランのキッチンスペースなどによく貼られている「火迺要慎」というお札は愛宕神社のお札です。
我が家でも毎年義父が愛宕山へ参拝するので、その際に授与してもらったお札を譲ってもらい貼ってあります。

ちなみに「平野屋」では、愛宕神社に参詣する人にお団子を提供していたことからねじれが加わった「しんこ団子」が名物になっています。

石畳の道路脇には京都らしい雑貨を揃えるお土産物屋も軒を連ねているので、自転車をおりてゆっくり散策するのもおすすめ。
竹製品や清水焼、黒豆茶など、京のアイテムを数多く取り扱う「井和井」では山田ねーさんや辻ちゃんは便箋やハガキを大人買い。
古民家を利用した「茶寮 弁治」では、風雅なお庭を眺めながら湯豆腐を頂くこともできます。

ここには、街中にある神社仏閣を訪れるときとはまた違う風景が広がっています。
自転車での散策、ぜひ楽しんでみてください。

施設情報

化野念仏寺

寺院

化野念仏寺

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ことり会

フリーランスな女子3人ユニット

ことり会

ことり会とは、ライターである小春(1児の母)と椿屋(兼高校講師)、イラストレーターの辻ヒロミというフリーランス女子3人が結成した「もっと京都を知ろう!」という集い。歴史を学び、素敵な場所に行き、おいしい料理を食し、かいらしいものを愛でる会です。会の名前は、初回の「ごはん食べ」で小春がふたりに贈った小鳥から。

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