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【日本茶カフェ楓庵】お茶とおもてなしとおっしょはんと


阪急長岡天神駅から、線路沿いを歩いて5分ほどいったところに、ひっそりとたたずむ日本茶カフェ楓庵があります。

日本茶インストラクターの資格を持つ辻本高か代さんが、一人で切り盛りされています。

中に入ると、細長い作りになっていて、堀炬燵になっているカウンター席が8席と、奥に個室もあります。

授乳中の方や家族連れの方が、ゆっくりとできるようにという気遣いは、女性ならではですよね。

すべて畳が敷かれているので、ちょっと横になりたくなります。

席に着くと、まず出てくるのが白湯にあられを浮かべたもの。

たったこれだけのことですが、なんだかほっとします。

おしながきは、手作り感があります。

お茶を使用した料理や甘味がずらり。

中でも私のイチオシは、抹茶トーストです。

3種類のお茶が使われています。

厚みのある食パンに、抹茶とグリーンティーをかけて、さらに碾茶(てんちゃ/これを石臼で挽くと抹茶になります)を乗せて焼いたものです。

ふわっとした柔らかなパンの食感と、サクサクしたお茶の香ばしさは、一度食べたらやみつきになります。

食後はもちろん日本茶を注文。

玉露、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶といった一般的なものから、お茶を使ったアレンジティーもあります。

私は、日本茶の中では煎茶と抹茶が特に好きです。

お菓子付きとなしとが選べて、お茶は店主自ら入れてくれます。

この日は煎茶の大吉山(だいきちさん)を注文しました。

なんだか名前が縁起がよさそうですね。

大吉山(だいきちやま/仏徳山)は京都の世界遺産ともなっている宇治上神社の北に位置しています。

この名前を拝借した茶銘のようです。

優しい甘みにすっきりとした清涼感があります。

お茶にもよりますが、だいたい3煎~5煎くらいいただけます。

ちなみに、これらの茶器、おいくらくらいすると思いますか?

・・なんと、急須が2万円、茶碗が5客で4万5千円もするそうです!

販売もされていますが、さすがに手が届きません・・。

こういったカフェだからこそ、素敵な茶器でゆったりと頂くお茶は、至福のひとときですね。

2016年5月から、新しくメニューに仲間入りしたのが、上煎茶付の茶チャーハンです。

お茶の淹れ方のこだわりもすごいです。

最初は水出しで、それから70℃ほどのお湯を足して淹れられています。

いってみたら、お茶のミルフィーユですね。

お茶は温度が低いほど渋みや苦みが抑えられて、旨みが引き立つそうです。

本当に渋みが少なくて甘~い。

想像していたより濃厚でした。

お茶を入れたあとは、茶殻が残りますよね。

その茶殻には、お茶に抽出されない不溶性の栄養成分がたっぷり含まれているんです。

茶葉に含まれる栄養成分のうち、70%が茶殻に残ってしまうんですって。それを普段は捨てている・・と思うともったいないことですよね。

その茶殻を利用したチャーハンなのですが、これがまたおじゃことの相性が抜群です。

お茶を余すところなくいただける知恵ですよね。

ぜひ家でもまねしてみたいメニューです。

ここに来る時のもうひとつの楽しみは、店主との女子トーク!

辻本さんは裏千家流をたしなまれ、生花は未生流の師範を持っていらして、壁に掛けられている書やお花というちょっとした心配りも素敵です。

女性に必要なマナーなどもいろいろご存知で、私もここで、薯蕷饅頭の食べ方を教わりました。

ほかにもこんなことがあったとか、親には話せないようなことも、ここだと気軽に話せてしまうんですよね。

気が付いたら3時間が過ぎていた・・なんてことも。

時々店前では、農家さんが持ってこられるという野菜を販売されています。

これもまたおいしいんです。

特に原木から作ったしいたけは肉厚!

バターで焼いて醤油をかけて食べるのが絶品です。

また、お店の近くの商店街を抜けると長岡天満宮があります。

静かな場所でホッと一息つきたい時、話し相手が欲しい時、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

施設情報

日本茶カフェ楓庵(ふうあん)

カフェ

日本茶カフェ楓庵(ふうあん)
  • 京都府長岡京市長岡一丁目2-18
  • 075-951-6798
  • 10:00〜18:00(LO – 17:30 / 定休日 – 月曜日・第1日曜日)
  • http://ふうあん.com/

この記事を書いた人

萩野桂

ライター

萩野桂

京都生まれの京都育ち。詩や小説を綴りつつ、歴史が語る、京の記憶に魅せられて、今日もふらりと歩いています。

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