ここが私のSANCTUM

【ウケンムケン】日常に生まれる物語を身に付ける。詩のようなアクセサリー。


御所の南側、夷川通。特色あるお店が点々と現れる、ゆっくり歩きたくなるような通りです。

夷川麩屋町の角に、思わず入りたくなってしまうアクセサリー屋さんがあります。
ウケンムケン。2016年の8月に一乗寺から夷川通へお引越ししてきました。

店内に足を踏み入れると、童話の世界に迷い込んだ気分になれるディスプレイ。

そして店内奥では、オーナーである造形作家の平良さんが、作品を生み出しています。

以前お客さんとして訪れた際、何も買わずに出て行く私にとっても素敵な笑顔を向けてくださった平良さんにお話を聞いてみたくて再訪しました。

取材を始めようとしたちょうどその時に、来店されたお客さまに接客した平良さん。「僕の好きなダムがあるんですが、そこには、水が減っていくと見ることのできる木があるんですよ」と話し始めました。

商品を説明する言葉が、小説の冒頭のよう。

「お客さんがものを買うときは、ワクワクして欲しい」という思いから、商品はもちろん、ディスプレイも接客も一貫して“物語感”を大事にされています。”あの日見つけたお花のリング”や”寒い夜ネックレス”などアイテムのタイトルにも抜かりはありません。

語りたくなる物語が背景に隠れている。そんなアクセサリーを平良さんは作っています。

こちらの星座のピアス。むかしむかし、旅の途中の船乗りたちは方角を知るために星を利用していました。特に重要なのが北極星。何も頼るもののない太平洋の真ん中でも、ひときわ輝くこの星さえ見つけることができれば迷わずにすみました。その北極星を見つけるために目印となったのがカシオペヤや北斗七星です。

「目的地へたどり着くために役に立つ」そんな星座を表現したピアスを身に付ければ、何だか自分の旅(人生の旅も?)もうまくいきそうな気持ちに。

ちょっと変わったウケンムケンという店名ですが、もともとは仏教用語。「有見無見」と書いて、“すべては存在する、すべては存在しない”という相対する意味を持つ言葉だそう。「ものごとの意味は多元的、自分なりの解釈をしよう」と解釈した平良さんは、自然現象や物語をモチーフにしたアクセサリー屋さんにその名を付けました。自然のものや日常に散らばるストーリーを、さまざまな角度から見つめてモチーフに落とし込む平良さんのアクセサリーにはなんだかぴたっと来るような、そんな言葉が店名となったのです。

平良さんのプロフィールには「冷静なロマンチストとして生きていきたいです。」という言葉が添えられています。ロマンチストとして自分が発見した特別な発見を表現しつつも、モノとして使用するにあたって気をつけるべきことには注意することを心がけているそう。夢みるような表現の多いウケンムケンのアクセサリーが、日常でも使いやすいのは、そんな気使いのなせるわざのようです。

日常にひそむ素敵な発見、小さなきらめきを閉じ込めたウケンムケンのアクセサリー。あなたの耳元、胸元から物語が始まるかもしれません。

~後日談~

どうしても欲しくなって自分用にも購入してしまったのです。
自分のピアスホールにお花を挿す、お花と一体になれるようなピアスです。

施設情報

ウケンムケン

アクセサリー店

ウケンムケン
  • 京都市中京区麸屋町通夷川上る笹屋町466-1
  • 075-746-6591
  • 12:00~18:00
    月曜定休(臨時休業有)
  • http://ukenmuken.com/

この記事を書いた人

持木ユリイカ

リバーサイドカフェの管理人

持木ユリイカ

京都暮らし8年目のアラサーライター。本業は曜日・時間帯で店長の変わるリバーサイドカフェの管理人。

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